コミュニケーションと文章を書くということ

昔も今も私は文章を書くのがとっても苦手です。
だから絵を描くほうが好きだったのですが。

高校で何故か数学にハマり、中でも因数分解と証明、微分積分が楽しくて。
そのあたりからなんとなく推論、根拠、結論みたいなのを明確に書いている推理小説とかは好きで読むようになりました。
それまでは殆ど本は読んでなかったんですよね。
本を読むようになったせいか、多少は自分の考えを文字にして伝えられる力が

ほんのちょっとだけ、
ほんとにちょっとだけ
身についてきたような気もしています。
ですが、文字で自分の考えや想いを伝えるのはすごく難しい。

文才とかいいますが文章を書くのも本当に才能なんだろうなと常々思います。
文体によってはめちゃくちゃ偉そうなやつだと誤解されたりすることもありますし。
そんなつもりじゃなかったのに〜みたいな。

逆に型にはめるだけの小論文や裁判所の判決文のような文書はほぼテンプレで書き方を覚えればあとはテンプレにはめるだけの平坦な文書ですけど。

ふだんメールやSNSなどで使う文面は多種多様で。そもそも日本語は表現が多彩で同じものでも言い方が違うことがよくありますよね。
丁寧語、尊敬語、謙譲語とか。
正直よくわからないんです。今でも。

これは私の勉強不足でしかないのかもしれませんが、会話も文章も相手を不快にさせないならなんでもいいのでは?なんて思ったりもします。
逆に丁寧すぎたり卑屈過ぎたりするとイラッとする時など相手の性格によってはあると思うんですよね。
テンプレ的に使われている『ご自愛ください』みたいないい回しはもはや、そこに心はないだろうと思いますし。

色んな仕事を通じてビジネス文書のテンプレに接してきましたが、テンプレは、総じて読んだときにこれといった感情もわかない平坦な感じなんですよね。
可もなく不可もなしみたいな。
就活生に送るお祈りメール(今後のご活躍をお祈り申し上げます)的なものが代表的ですけど。
いや、思ってないだろーって受け取った側の多くの人はそう思うんじゃないかなと。

実際送っていた側の立場でいうと今後活躍しようがその先どうなろうがその時点ではそこまで考える余裕もないし、機械的な作業でしかないんですよね。
人材採用が今どの業界も困難でいろいろ悩みを抱えている人事採用担当者の方は多いと思います。

スカウトメールもお祈りメールと同じでご経歴を見て是非当社で!とかテンプレそのままのメールを送ってくる企業は手当り次第なんだろうなと感じてしまいます。
逆に『経歴を拝見し、いついつからいついつまで〇〇での経験があるようですがどのようなことを実際されていたのか、また、〇〇社では〇〇のご経験もあるようなのですが業務はどういった担当をされていたのか、ご経歴の詳細や今後のプランなどお聞かせいただけないでしょうか?』とか『幅広いご経験』と一括りにせず本当に知りたいと思ってくれている部分を事細かくスカウトメールで書いている企業はちゃんと経歴を見ているんだなと感じます。

また、特技や趣味などの欄まで見ている企業はその辺をスカウトメールに組み込み〇〇さんと同じように〇〇が趣味の社員もおりますのですぐに職場に溶け込んでご活躍いただけるかと思いますみたいな文面を書いてくる企業もあります。

慢性的な人手不足の今は売り手市場(求職者有利)です。

スカウトメールも結局は相手の立場に立ってどうしたら見てもらえるか自分の言葉で工夫して書かないと伝わらない、SNSでの個別やり取りにおいても一人ひとりにちゃんと向き合った文章を書かないといけないなと。

コミュニケーションとしての文章を書くというのは私にとってすごく労力のいる作業で、勉強しがいがある分野だと今は思っています。

ブログで少しは向上できるといいな。